睦の何気ない日々が徒然綴られております。
主に関西弁。
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帰れま10やQさま!に妨害されながらも、
ようやく読み終わりました、『沙漠シリーズ』
今日はもうずずっと感想。
長々と語りますw
『沙漠の国の物語』
このシリーズと出会ったのは今月の上旬頃。
読む本が溜まりに溜まっているというのに、
ふと別のなっがーい小説が読みたくなって。
文庫コーナーを物色して、
イラストが可愛かったんで手に取ったのが切っ掛けでした。
最初は異世界もので、世界観とか名前とか覚えんのめんどくせーなぁ・
なんてゴチてたんですが、読み始めたら面白くって。
簡単なあらすじは、
聖地カヴルにある奇跡の樹、聖樹”シムシム”の種を植え広めるべく、
相応しい町を探す使者の役目を担った男装少女のラビサ。
旅立つ直前にカヴルが盗賊”砂嵐旅団”に襲われ、
大混乱の中、ラビサは突如現れた少年ジゼットに救われる。
逃げるようにカヴルから離れた2人は、そのまま運命の旅に出る!
って感じです。
威勢が良く何事にも真っ直ぐな少女に、
少女に振り回されながらも、決めるところはバッチリ決めてくれる訳有り青年の物語。
最初は都市規模だった問題が、巻を追うごとに陰謀が深くなっていって
最終的には沙漠全土にまで混乱と戦いが広がる大事件に・・・
正義は勝つ!なんて簡単に纏められる物語じゃなくて、
主人公サイドだけではなく、争っている相手側からの視点も交互に描いているので、
どちらの主張にも観点が置ける。
そして、その主張の根本的のところは一緒なのに、途中から枝分かれして対立してしまっている。
聖地を思う心は一緒なのに、身内で分裂してしまうカヴルの人々。
両者の言い分はどちらも人間として頷けてしまう当たり前なことで、
解決策なんてないんじゃ・・・
なんてところを、うまい具合に書いちゃうのが作家さんですよね、本当に凄い人たちだと思う。
この本も例外ではなく。
その聖地カヴルだけではなく、ブイブイ言わせてるクライシュ家や「砂嵐の後継者」や、
カヴルに侵食する「星読みの徒」の思想やら、あちこちに問題があって、
それら全て伴ってクライマックスへ臨むわけです。
ただ綺麗事を並べている訳ではなく、自らの過去の罪や弱さを認め合い、
それを踏まえて、立ち向かっていく姿に心を奪われました。
テンポも良くて、笑いあり、お涙もあり。
砂を吐いたと思ったら、胸が痛い話が続いて、最終的には砂糖を吐く、と。
キャラクターも、ひと癖もふた癖もある人物ばかりで、目が離せないし、
世界設定も詳しく描かれていて、面白いです。
いやぁ読み応えのある作品でした。
読んでいて、楽しくて仕方がなくて。
試しで1巻借り終えてから、2巻から最終巻の9巻まで5日間で読み終えました。
返してはごっそり続きを借りての繰り返しで、こんなに図書館に通い詰めたのは久々でした。笑
イラストの可愛さもあったし、何よりラビサとジゼットのね、うん!
ニヤニヤが止まらない←
最終巻にはキャラクターのラフ画まであって。
毎巻毎巻衣装が変わるのがとても楽しみだったんですが、
最後の最後でこんな・・・!
もうサービスいっぱい・・・最終巻だけ買おうかな、マジで。
でもシリーズものが1冊ってなんか嫌なんだよな・・・全巻揃えたくなる・・・←悪い癖
精々悩み悩むとします。
さて、長々と失礼しました・・・
沙漠の国の物語シリーズ。おすすめです!
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